たくましく育って 赤ちゃん土俵入り 雲仙・国見

2019/09/05 [00:00] 公開

大人に抱えられ土俵入りする赤ちゃん=雲仙市国見町

 長崎県雲仙市国見町の土黒温泉神社の「赤ちゃん土俵入り」が3日、同町の八幡神社であり、市内外から参加した赤ちゃん37人の健やかな成長を願った。
 農作物が台風被害に遭わないように願う「風除(かざよけ)祭」の一環で、約400年の歴史がある。同市のほか島原、南島原、長崎各市や福岡県などから、家族と一緒に1歳前後の赤ちゃんが参加した。
 赤ちゃんは自分の名前が入った化粧まわしを着け、大人の力士に抱えられ土俵入り。不安で泣きだす子もいれば、りりしく口を結ぶ子、ずっと笑顔の子など、さまざまな表情で会場を沸かせた。
 宮崎県国富町から参加した平田充希ちゃん(7カ月)は、土俵に足を着けた途端に大泣き。母親の華代さん(35)は「普段はあんまり泣かないのに緊張したのかな。たくましく元気に育ってほしい」と話した。