防災訓練で救助活動の連携を確認 佐世保市

2019/09/02 [00:05] 公開

防災訓練で、車に閉じ込められた人を救出する消防職員=佐世保市、陸自相浦駐屯地

 1日は防災の日。大規模災害を想定した長崎県佐世保市総合防災訓練(市主催)が、同市大潟町の陸上自衛隊相浦駐屯地であり、参加者は対応力の向上を目指し、相互の連携を確認した。
 毎年開き、21回目。陸自や海上自衛隊、米海軍佐世保基地、警察署、ガス会社、電力会社などの49団体約1200人が参加した。
 訓練では県北部を震源とする震度6強の地震が発生し、家屋倒壊や道路の損壊などの被害が出たと想定。市と県北振興局がそれぞれ災害対策本部を置き、関係機関に出動を要請した。
 倒壊家屋での訓練では、陸自と海自の隊員が家屋のがれきから被災者を救出。「大丈夫ですか」と声を掛け担架に乗せて運んだ。地割れした道路に車がはまり、車内に閉じ込められた人を助け出す訓練では、消防職員がフロントガラスやドアなどを破壊して救出した。
 朝長則男市長は8月下旬に九州北部を襲った大雨に触れ「防災訓練を繰り返し行うことは、不測の事態に対応するために大変重要」と話した。