視覚障害者の不安を実感 雲仙で講習会 介助して歩く「手引き」学ぶ

2019/08/26 [11:00] 公開

段差や坂道での介助方法を学ぶ参加者=雲仙市小浜町

 視覚障害のある人の介助方法を学ぶ「手引き講習会」が22日、雲仙市小浜町の南本町公民館であり、市民約20人が参加した。
 視覚障害について広く知ってもらおうと、市社会福祉協議会が2年前から実施し3回目。同町の就労継続支援B型事業所「もくもく」の生活支援員、山口千絵子さん(39)が講師を務めた。
 参加者は、視覚障害には見え方や視野の広さなどの違いがあることや、支援の仕方もさまざまにあることを学んだ後、日常生活で介助しながら歩く「手引き」を実践。2人一組になり、1人はアイマスクを着けて周囲が見えない不安を体験。介助側は段差や坂道での手引き方法を学んだ。
 車の乗り降りの誘導にも挑戦。同町の宅島イツミさん(78)は「段差の高さや幅など、見えないのは想像以上に怖い。手引きの大切さが分かった」と話した。