来月15日・マラソン代表選考会 十八銀行 野上恵子 東京五輪へ 今の力出し切る

2019/08/21 [16:00] 公開

本番へ向けて調整に励む野上(十八銀行)=20日、長崎市営陸上競技場

 9月15日に行われる東京五輪マラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」に挑む十八銀行の野上恵子が20日、長崎市内で報道陣の取材に応じ、五輪切符獲得へ向けて「一日一日を大切に、できることをやっていく。今の力を本番ですべて出し切りたい」と意気込みを語った。
 十八銀行在籍13年目の33歳。2018年3月の名古屋ウィメンズマラソンで日本勢3位となる2時間26分33秒で5位に入り、MGC出場権をつかんだ。その年の夏はジャカルタ・アジア大会で銀メダルも獲得。好調なシーズンを過ごしてきた。
 今年に入っても、5月の仙台国際ハーフマラソンで自己ベストの1時間9分27秒で優勝。MGCへ向けて順調に仕上がっていたが、6月初旬に過去も悩まされてきたシンスプリント(脛骨(けいこつ)過労性骨膜炎)を発症して左脚に痛みが出た。
 以降は出場予定だった大会を回避。脚の状態を考慮しながら練習を続けている。万全とは言い難いが「これまで何度もくじけそうになっても立て直してきた。今回もそれを生かしたい」、吉井賢監督も「野上は自分の感覚をつかめば走りの戻りは早い。まずはしっかり土台をつくっていく」と意欲的だ。
 日々の練習拠点は長崎市内。市民らからよく声を掛けてもらっており「皆さんの応援を力に変えて、いい走りを見せたい」と本番での好走を誓っている。