4校同時優勝で“春夏連覇” 大村工ソフトボール

2019/08/10 [12:00] 公開

【ソフトボール男子準々決勝、熊本工-大村工】1回裏大村工2死一、二塁、迎の適時二塁打で先制して喜ぶ大村工の選手たち=宮崎県日向市、お倉ケ浜総合公園野球場

 全国高校総合体育大会(インターハイ=南部九州総体)第14日は9日、宮崎など4県で6競技が行われ、県勢はソフトボール男子の大村工が3回戦で光明学園相模原(神奈川)を5-0、準々決勝で熊本工を2-0で下して、4強入りを果たした。ソフトボール男子は台風8号の影響で日程が変更。この日が競技最終日となったため、大村工をはじめ、準決勝に進んだ4校が「同時優勝」という形で大会を終えた。

◎「全員で勝ち取った日本一」

 準決勝へ進んだ4校が優勝という形で、ソフトボール男子の大村工が“春夏連覇”を達成した。計3試合で17得点無失点。堅守で流れを引き寄せてきた。主将の小笹は「全員で勝ち取った日本一」と声を弾ませた。
 大会初日が台風の影響で中止になり、準決勝、決勝を実施しないと決まった。昨夏決勝で敗れた雪辱を期す選手たちの“目的地”がいきなり消えた。ショックだったが、気持ちは切れなかった。
 ダブルヘッダーのこの日は、光明学園相模原(神奈川)との3回戦を5-0で快勝。二回に松尾と大野の適時打で2点を奪い、四回は敵失と宮崎の2点三塁打で3点を加えた。エース迎からルーキー村本への継投で余力を残して勝ち上がった。
 熊本工との準々決勝は捕手天田が「初回の入りが良かった」と振り返った通り、迎が三者凡退に抑え、攻めては迎の適時二塁打で先制。二回には2死から仁禮の三塁打、山田の適時打で加点した。
 勝利目前の最終回、1死一、二塁のピンチを招いた。タイムを取って「いつも通り助け合いで1個ずつアウトを取ろう」と全員で再確認。落ち着いて実践した結果、2-0のまま試合を終えた。昨夏は決勝で乱れた守備が、一度も揺らがなかった。
 このメンバーでの戦いは終わったが、県選抜の主体として挑む秋の国体が待つ。「一戦必勝で3冠を目指したい」(小笹)。夏は持ち越しになった“最強の称号”を取りにいく。