新幹線長崎ルート 「佐賀駅経由ルートで」 未着工区間 与党検討委が調整

2019/08/03 [11:09] 公開

 九州新幹線長崎ルートで未着工区間の新鳥栖-武雄温泉(佐賀県)の整備方式を話し合っている与党検討委員会がフル規格での整備に加え、佐賀駅を経由するルートが適当との見解をまとめる方向で調整していることが2日、分かった。
 関係者によると、5日の会合で、ルートについては佐賀駅経由を望んでいるJR九州に配慮する。JR九州の青柳俊彦社長はこれまでに「効率的に新幹線効果を広めていくには結節点である佐賀駅を通るのは当然」との考えを示している。
 与党検討委は8月上旬に長崎、佐賀両県、JR九州に結論を伝える考え。ただ、佐賀県の山口祥義知事は、多額の財政負担や並行在来線問題などを理由に同区間の新幹線整備に反対している。
 佐賀県によると、与党検討委は6、7日の日程で面会を打診したが、山口知事は「公務が入っている」として断った。面会に応じるかは「未定」という。