「記憶の灯」 南島原が舞台のショートフィルム入選

2019/07/26 [00:14] 公開

第14回札幌国際短編映画祭のナショナルプログラム部門で入選した「記憶の灯」(南島原市提供)

 長崎県南島原市が舞台となっている市ショートフィルム「記憶の灯(あかし)」が、第14回札幌国際短編映画祭のナショナルプログラム(国内作品)部門の15作品(入選)にノミネートされた。最終結果は10月20日に発表される。市は「より多くの方々にご覧いただき、南島原の空気感や魅力をお届けできれば」と期待を寄せている。
 札幌映画祭(10月17~20日)は国内外から多くの作品が集まる国内最大級のイベント。今年は104の国と地域から計3661作の応募(ナショナルプログラム部門は計224作品)があった。最終日は入選作品の中から、フィルムメーカー部門と作品部門のグランプリを決定する。
 「記憶の灯」は、家族に見放されて南島原市の伯母に引き取られた少年が、同級生の少女ら住民と触れ合ううちに傷ついた心を再生していくストーリー。
 ロケは1月下旬、野田浜海岸(加津佐町)や大野木場小(深江町)など市内各地であり、市民キャスト約100人が出演した。作品は動画投稿サイト「ユーチューブ」の市公式チャンネルで公開している。
 監督で長崎市の映像ディレクター、野上鉄晃(てっこう)さん(37)は「全国のフィルムメーカーが応募する国内有数の映画祭。何よりうれしいのは大型スクリーン、音響の整備された環境で上映されること。10月の映画祭が楽しみ」とコメントした。