県洋菓子コンテスト 最高賞に谷合さん

2019/06/26 [00:01] 公開

和をテーマにした作品で、最高賞の会長賞に輝いた谷合さん=長崎新聞文化ホール・アストピア

 長崎県内の洋菓子職人が技術を競う県洋菓子コンテストが25日、長崎市茂里町の長崎新聞文化ホール・アストピアであり、ハウステンボスのパティシエ谷合健輔さん(32)の作品が最高賞の日本洋菓子協会連合会会長賞に輝いた。

 職人の技術向上を目的に、県洋菓子協会が毎年開催。グランガトーやラッピングなど8部門に58点の応募があり、今回新設のプチガトー部門は、栗のモンブランをテーマに12点が寄せられた。そのうち7部門で金賞が決まった。

 パティシエ歴12年の谷合さんは、工芸菓子のピエスアーティスティック部門に2回目の出品。部門金賞と会長賞を初受賞した。和をイメージし、太鼓と菊、牛車の車輪などをすべてあめ細工で表現。太鼓の穴に一本一本よったひもを通し、繊細さと素早い作業が高い評価を得た。菊の花びらは、厚くすると艶が出にくいあめの特性のなか、厚みも艶も十分とされた。

 2カ月間、仕事終わりに練習を重ね、3日間かけて作品を仕上げたという谷合さんは「苦労した部分が評価されてうれしい。丁寧かつきれいに仕上げる技術を、これからも生かしていきたい」と喜びを語った。

 ■このほかの金賞受賞者は次の通り。(敬称略)
 ▽グランガトー 齋藤大輔(パティスリールディック)▽マジパン 池元諒(ボンソアール)▽コンフィズリー 三浦英樹(ハウステンボス)▽プチガトー 鈴木陽子(シェリール)▽ラッピング 齋藤すずか(パティスリールディック)▽ジュニア 伊藤遥(向陽高)