諫干問題 訴訟解決を農相「応援」 中村知事の政策要望に

2019/06/14 [10:58] 公開

中村知事(左)の要望を聞く吉川農相=農林水産省

 中村法道知事は13日、農林水産省と国土交通省を訪問した。農水省では、国営諫早湾干拓事業を巡る訴訟の早期解決などを吉川貴盛農相に要望した。農相は「応援させていただく」と応じた。

 吉川農相との面談では、中村知事は開門差し止めを認めた長崎地裁の判決について「早期の確定に向け努力いただきたい」と要望。有明海については「効果的な水産振興策により真の再生をしてほしい」と訴えた。農相は「いずれも重要な課題。応援させていただく」と答えた。

 引き続き国土交通省を訪れ、石井啓一国交相と面談。九州新幹線長崎ルートの未着工区間、新鳥栖-武雄温泉(佐賀県)をフル規格で整備することや、来年度予算に環境影響評価(アセスメント)調査費を盛り込むことなどを要望した。

 2月に長崎市を視察した石井国交相は「新幹線やクルーズ船をきっかけに、まちづくりが相当進んでいる。(新幹線は)与党検討委が検討しているので、しっかり対応したい」と述べた。

 いずれの面談も来年度の政府施策に関する県の提案・要望活動の一環。