長崎県平戸市志々伎町の福田酒造の日本酒「長崎美人 大吟醸」が、2019年の全国新酒鑑評会で最高賞の金賞を受賞した。軽快なのど越しや、しっかりとした味わいや口当たりが評価された。福田詮社長(67)は「酒造りに関わった皆さんや愛飲家のおかげ。平戸の活性化へ精進したい」と意欲を語る。
「長崎美人」は福田社長の長男、竜也さん(36)と次男、信治さん(33)、製造部門の計5人が昨年12月に仕込みを始めた。
米は地元の契約栽培農家が作った山田錦。仕込み水は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産、安満岳の湧水を使った。フルーティーな米の香りとうま味が調和した仕上がりになったという。
同鑑評会は、日本酒造組合中央会(東京)などが酒の品質や製造技術向上を目的に毎年実施。今年は全国の酒蔵から857点が出品され、国税局の鑑定官や消費者ら計25人が審査した。本県からはほかに、杵の川(諫早市)の「大吟醸しずく搾り」が入賞した。
「長崎美人」の問い合わせは同酒造(電0950.27.1111)。