転覆ボートの男性2人救出 長崎海保、4人に感謝状 松島沖

2019/05/28 [11:00] 公開

感謝状を受けた(前列左から)堤さん、宮本さん、谷頭さん、森さん=西海市、大瀬戸町漁協

 長崎海上保安部は27日、西海市大瀬戸町松島沖で転覆したミニボートの乗員を救助した町漁協職員の堤裕亮さん(60)、宮本勇樹さん(54)、同町の漁業、谷頭薫さん(56)、森逸雄さん(58)の4人に感謝状を贈った。
 同保安部や堤さんによると、5月7日午後1時すぎ、松島の西約600メートルの角島付近の海上で、ミニボート(長さ約2メートル)が高波を受け転覆。釣りをしていた佐賀県嬉野市の40代と佐世保市の30代の男性2人は船底に上がり、助けを待った。
 4人は県水難救済会大瀬戸町救難所に所属しており、通報を受け、2隻の船で出動した。当時の波高は約3メートル。通報から約1時間後、谷頭さんと森さんが乗った船が遭難者を見つけ、堤さんと宮本さんの船で救助した。遭難者は低体温症になっていたという。
 町漁協であった式で、同保安部の有馬雄一部長が表彰状を授与。4人は「海をなりわいとしている者として当たり前のことをしただけ」などと語った。