路上販売、 ケータリングカー… 海辺の広場活用検討

2019/05/22 [00:04] 公開

木々やベンチが並ぶ「プラタナス広場」=長崎市元船町

 長崎港周辺地域の魅力を高めようと、長崎県は長崎市元船町にある「プラタナス広場」の活用について検討を進めている。広場は長崎駅・県庁方面とゆめタウン夢彩都・出島ワーフ方面をつなぐ位置で、にぎわいの創出が期待されている。

 プラタナス広場は県警本部(同市尾上町)とドラゴンプロムナード(同元船町)をつなぐ全長約150メートルの県有地。約10年前から整備が進められ、プラタナスの木やベンチなどが配置されている。広場の西側は海、東側には県道を挟んでオフィスビルやホテルが立ち並んでいる。

 県港湾課によると、4月から民間事業者が広場の指定管理者になった。管理者から広場の利活用について、パンやクレープ、酒などを路上で販売する「ストリートバル」を不定期で開催する案や、ケータリングカーを使った飲食販売の案などが上がっているという。実施時期は未定。

 昨年7月、国土交通省は住民の交流促進などに取り組む港を登録、支援する「みなとオアシス」制度に同市尾上~松が枝地区を登録。エリアの南端にはクルーズ船が寄港する松が枝国際ターミナルビル、北端には九州新幹線長崎ルートの暫定開業を控えるJR長崎駅があり、県美術館や長崎水辺の森公園、防災緑地「おのうえの丘」などの施設が南北に連なっている。同課は「(広場は南北をつなぐ)重要な位置。民間のアイデアを生かし、官民挙げて盛り上げたい」としている。

プラタナス広場は県警本部(同市尾上町)とドラゴンプロムナード(同元船町)をつなぐ全長約150メートルの県有地