長崎県南島原市深江町の農園「ふくはちファーム」で13日、モモの極わせ品種「ちよひめ」の収穫が始まった。代表の福島慎司さん(41)が、色づきや大きさを確認しながら直径約7センチの実を手全体で包み込むようにして、一つ一つ丁寧にもぎ取った。
福島さんは「雲仙・普賢岳の恩恵を受けミネラル豊富な土壌。実の付き方の良さ、糖度とも上々」と満足げ。しばらくは事前注文分を出荷。今月下旬には、ちよひめや、「日川白鳳(はくほう)」が同町の自宅兼直売所に並び、6月中旬の「あかつき」と続く。
県島原振興局農林水産部によると、市内では21戸のハウス農家がモモを生産しており、収穫量は54トンだった昨年並みを見込んでいる。