佐世保重工業が4期連続の黒字 2025年3月期決算 機械部門が好調

長崎新聞 2025/05/18 [10:30] 公開

佐世保重工業(SSK、長崎県佐世保市)が14日までに発表した2025年3月期連結決算は、純利益が29億500万円(前期は16億5700万円)で、4期連続の黒字となった。主力の修繕船部門は海上自衛隊艦艇工事の閑散期だったため微減となったが、機械部門で前期より約40%売上高を伸ばした。
 売上高は150億800万円(同145億5500万円)。営業利益は23億7700万円(同12億1400万円)、経常利益は25億3800万円(同13億9200万円)となった。
 主力事業の修繕船部門では人員の技能習熟度が向上し、難易度の高い民間船の大型修繕工事や米軍艦艇の修繕工事に取り組んで売上高111億3600万円(前期比4・4%減)。機械部門では、新造船の需要増加に伴う船用エンジン向けクランクシャフトの需要が高まり、32億8900万円と前期比39・6%増となった。
 26年3月期の業績予想は純利益18億円、売上高160億円と見込んでいる。SSKは「修繕船部門の受注工事が現時点で未定なので減益としているが、技術難易度の高い民間船の大型修繕工事や米軍艦艇の修繕工事をより多く手がけるなどして利益の上積みに努める」としている。