原城跡に一夜城完成 14日一揆まつり

2019/04/14 [00:00] 公開

地元有志が〝築城〟した夢一夜城=南島原市、南有馬運動公園

 島原の乱の犠牲者を追悼する「原城一揆まつり」(実行委主催)が14日、乱の舞台で世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つ原城跡(長崎県南島原市南有馬町)などで開催される。まつりを前に地元の町おこし団体「歓皆(かんな)の会」(中村議市会長)は、昼の部の会場、南有馬運動公園にベニヤ板製の「夢一夜城」を築いた。
 一夜城は1996年から毎年設置。市内外にまつりをPRするシンボルとして威容を誇っている。高さ15メートル、幅15メートル。ベニヤ板(縦180センチ、横90センチ)130枚を使用し、大阪城をモチーフにした天守閣と大手門を描いている。中村会長は「平成最後のまつり。盛り上げに貢献したい」と話す。
 まつりは昼夜2部構成。昼の部は午前11時から同公園で世界遺産登録記念のクイズラリーやステージイベント。夜の部は午後6時から原城跡で約3万7千人の犠牲者を追悼する式典を実施する。