アイドル候補壱岐で奮闘 芸能事務所がオーディション

2019/04/04 [22:40] 公開

オーディション合宿で合格を目指しダンスの練習に励む候補生たち=壱岐市、石田スポーツセンター

 長崎県壱岐市で3月、東京の芸能事務所「WACK」が新人アイドルを発掘するオーディションを開催した。7日間の合宿を経て2人が合格。事務所所属のアイドルグループによるライブイベントも開かれ、会場は熱気に包まれた。
 WACKには、2018年日本レコード大賞新人賞を獲得した女性アイドルグループ「BiSH」などが所属。渡辺淳之介代表と壱岐仕事サポートセンターIki-Biz(イキビズ)の森俊介センター長が旧知の仲で、昨年から壱岐でオーディション合宿を始めた。
 今年の合宿は3月24日から30日にかけて開き、約3千人の応募者から選ばれた10代と20代の女性22人がアイドル候補生として参加。候補生は合宿中、ダンスや歌唱力、壱岐の食材を使った料理対決などで自身をアピール。合宿の様子は動画投稿サイトで配信された。
 30日は郷ノ浦町の壱岐の島ホールでライブイベントがあり、「BiSH」「BiS」ら5グループが計21曲を披露。島外から訪れたファンら400人が熱狂した。会場ではオーディションの合格者2人が発表され、それぞれ「EMPiRE」「WAgg」というグループに加入することが紹介された。
 合格したセントチヒロノイモウトさんは「船から下りた時に、壱岐の人が温かく迎えてくれたので良い所だと思った」と壱岐の印象を語った。テラヤマユフさんは「うれしいと同時に不安もある。練習もライブも死ぬ気で取り組む」と活躍を誓った。
 イベントに来場した同市郷ノ浦町の会社員、里村泰輔さん(26)は「会場は非常に盛り上がっていた。島外から多くのファンが来ていたので、島の活性化にもつながったと思う」と喜んでいた。