東京パラリンピック事前合宿地選定 ドイツの担当者が島原視察

2019/03/19 [14:32] 公開

 2020年東京パラリンピックの事前合宿地選定に向け、ドイツパラリンピック委員会・陸上競技ナショナルチームのマリオン・ペーターズ副ヘッドコーチが18日、候補地となっている長崎県島原市内の施設を視察した。ペーターズ氏は「設備が整っていて申し分ない」と前向きな姿勢を示した。

 島原市が昨年夏ごろから誘致を打診。ペーターズ氏は、島原復興アリーナ(平成町)と市営陸上競技場(上の原3丁目)を訪問。同アリーナでは、更衣室やシャワー室、観客席などがバリアフリーに対応しているかなどを確認した。

 古川隆三郎市長は、島原市が2014年、長崎がんばらんば国体でレスリング競技会場を担った実績などを挙げ「ハード、ソフト両面で受け入れ態勢が整っている」とPRした。

 同アリーナでペーターズ氏は、車いすで2階の観客席に移動できるかや、宿泊施設からの距離などを質問。「面積が広く機能的。バリアフリー化されている点など環境の良さを帰国後、発信したい」と評価した。

 ペーターズ氏によると、合宿地に選ばれれば、選手や関係者ら50人程度が訪問する見通し。夏ごろ、事前合宿開催の有無が内定する予定という。

古川市長(左)から施設の説明を受けるペーターズ副ヘッドコーチ(中央)=島原復興アリーナ