沈没潜水艦の資料館建設を 五島の有志、長崎県に要望

2019/03/15 [10:33] 公開

 五島市などの有志でつくる「当時世界最大潜水艦伊号400型を含む24隻(五島列島沖に沈む)資料館建設推進協議会」(才津泰昭会長)が14日、長崎県庁を訪ね、資料館の建設促進に協力を求めた。

 福江島の東南東約35キロの海底には旧日本海軍の潜水艦24隻が沈没しており、中でも伊402は全長122メートルで当時世界最大級の潜水艦。2017年8月に発足した協議会は、戦争の悲惨さを訴え、交流人口の拡大につなげようと資料館の建設に向け活動している。

 協議会は、企業が自治体の地方創生事業に寄付する「企業版ふるさと納税」を活用し、資料館建設の財源に充てることを要望。応対した柿本敏晶県企画振興部長は「建設費や整備効果を比較検討する必要がある」とした。

 才津会長は「潜水艦が沈んでいることを知らない島民も多い。資料を展示する場所があるのが望ましい」と話した。

要望書を読み上げる才津会長(右)=長崎県庁