「わくくん、おめでとう」 長崎県立盲学校幼稚部8年ぶりに修了式

2019/03/13 [10:04] 公開

 「わくくん、おめでとう」。長崎県西彼時津町西時津郷の長崎県立盲学校(比田勝和也校長、28人)で12日、幼稚部の修了式が8年ぶりに行われ、岩永翔琥(わく)ちゃん(6)が修了証書を手にした。

 翔琥ちゃんは4歳から東彼波佐見町の親元を離れて寄宿舎生活を送っており、4月からは同校小学部に進む。式には保護者や来賓のほか、中学部までの在校生ら計約30人が出席した。

 比田勝校長が「でっかい夢を持ってください」などとお祝いの言葉を述べた。翔琥ちゃんは「1年生になったら(寄宿舎から)学校に一人で行きます。お父さん、お母さん、これからも応援してください」とあいさつ。出席者が両手でつくるアーチを笑顔でくぐった。

 息子の晴れ姿に父浩三さん(39)と母直子さん(38)は「先生方のおかげで立派に成長してくれた」と話した。

「おめでとう」。参加者の祝福を受け、アーチをくぐる翔琥ちゃん=長崎県立盲学校