メクル第347号 決意 胸に思いつなぐ駅伝 対馬市立久田小=対馬市厳原町=

2019/02/23 [11:12] 公開

 子どもたちがさまざまな決意を胸(むね)にたすきをつなぐ「思い出駅伝」。5回目の今年は22日にあり、縦割(たてわ)りの11チームが出場しました。
 取材した18日は、本番を見すえた練習。たすきは「平成ラストランナーズ」などのチーム名とメンバーの名前を書いた手作りです。一生懸命(けんめい)走る子どもたちの表情(ひょうじょう)は真剣(しんけん)そのものでした。
 6年の辰己(たつみ)めぐさん(12)は走るのが苦手な子に「前の人についていって」と先輩(せんぱい)らしい声掛(こえか)けも忘(わす)れません。「『がんばれー』って心の中で思いながらたすきを渡(わた)した」と1年の太原悠世(たばらはるせ)君(7)。一人一人のがんばりが、チームの力につながっていました。
 同校には国境(こっきょう)の島ならではの「国際理解(こくさいりかい)クラブ」があります。韓国(かんこく)のアイドルが好きな6年の久和汐音(くわしおん)さん(12)ら児童の発案で、本年度から活動をスタート。韓国出身の国際交流員から遊びや文化、あいさつなどを計9回にわたって習いました。
 久和さんは伝統(でんとう)のチマ・チョゴリを着て「ふわふわ軽くてかわいい」と気に入ったそうです。4年の松本(まつもと)さくらさん(10)は「スーパーで買い物に困(こま)っていた観光客に親切にできた」と自信を深めていました。

 ◆学校メモ 松島修二(まつしましゅうじ)校長、186人。「笑顔いっぱい 真剣(しんけん)いっぱい 元気いっぱい」が合言葉。運動場を下対馬一周分(90キロ)走ると、達成証(しょう)がもらえる。

たすきを胸にかけだすランナーたち=対馬市厳原町総合運動公園
きれいな色のチマ・チョゴリを試着する国際理解クラブのメンバー=対馬市立久田小