累計2~4位争いは、約5分間隔で3チームがひしめく熱戦になった。2、3位の長崎、西彼・西海は平成の30大会のうち、ともに4位以下がわずか2回。対する4位佐世保は大村・東彼を含めた“3強”崩しを狙う。
2位浮上した長崎は安定していた。1区財前(久留米大)、9区鷲尾優(三菱重工長崎)らが好走すると、12区田原(MHIマリテック)が「出場6回目で初めて。自分のペースでいけた」という力走で今大会チーム初の区間賞を獲得。鷲尾勉総監督(三菱重工海洋鉄構)は「最後も総合力で勝負」と気を引き締め直した。
西彼・西海と佐世保はいずれも棄権区間が出て後退した。西彼・西海は2区間を除いて高校生、大学生を据えたが、区間賞はゼロ。それでも、4、5区の松下(日本塩回送)、水本(ナガサキデンソー)の2人が気を吐き、最後は箱根ランナーの13区浦馬場(東京国際大)が「何とかカバーしたかった」と区間2位で最終日へ弾みをつけた。
市民ランナーを中心に定期練習会を重ねる佐世保は7、8区の友久保(波佐見町役場)、尾崎(佐世保市陸協)の30代の好リレーなどで一時は日間2位をキープ。順位を落としても、13区内海(長崎国際大職)が「逆境こそ燃える」と力を込めたように、この大会に懸ける思いと結束力が各選手の脚を突き動かした。
「どのチームが何位になるか分からない」。各チームが気をもむように、2位争いが最終日の見どころの一つになってきた。
“3強”へ ぶつかる意地 2位争い 3チームひしめく
2019/02/17 [13:29] 公開