仮想空間で「上五島神楽」 青方神社から配信、知名度向上に期待 長崎

長崎新聞 2025/08/14 [11:40] 公開

カメラで撮影する中、披露された折敷舞=新上五島町、青方神社

カメラで撮影する中、披露された折敷舞=新上五島町、青方神社

  • カメラで撮影する中、披露された折敷舞=新上五島町、青方神社
  • メタバースへ配信された神楽
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豊作や豊漁を祈願し400年以上の歴史を誇る「上五島神楽」を、長崎県新上五島町青方郷の青方神社からメタバース(仮想空間)に配信するライブビューイングがあり、来場者や視聴者が時代を超えて受け継がれてきた伝統の舞を鑑賞した。

 町民らとメタバース空間の視聴者が一緒に鑑賞することで、同町を身近に感じてもらおうと、新上五島町観光物産協会がバーチャルツーリズムを進める「GI company」(大阪市)と共催した。同神楽を含む五島列島各地の「五島神楽」は国重要無形民俗文化財に指定されている。
 ライブビューイングは1日にあり、30番のうち、両手のひらに盆を乗せアクロバチックな動きを見せる「折敷舞(おしきまい)」や、魔を払う「獅子舞(ししまい)」など5番を披露。その様子は5台のカメラで撮影し、メタバースに配信。約30人の視聴者が、同神社に訪れた人たちと同じ舞を鑑賞した。収録映像は秋ごろに、同協会のユーチューブチャンネルでも配信する予定。
 川田麻記事務局長は「メタバースでの神楽披露は例がないようで、かなり珍しい試みだと思う。上五島神楽の知名度向上と、実際に見に来たいという人が増えることにつながったら」と狙いを語った。
 家族3人で神奈川県から訪れたという宇戸珠香(しゅか)さんは「神楽は面白くて、上五島の魅力が倍増した。ユーチューブも見てみたい」と気に入った様子だった。