記録的不漁が続く大村湾特産のナマコについて、長崎県は24日、湾内4漁協の本年度漁獲量が計2トン(暫定値)にとどまるとの見通しを明らかにした。10トンだった昨年度に続き、過去最少を更新した。県が本年度実施した現地調査では海中の酸素不足が原因との見方が強まっているが、自然現象だけに抜本的対策はなく、長崎県の「冬の味覚」への影響は今後も続く恐れがある。
県議会農水経済委員会で大久保堅太議員(自民)の質問に答えた。
ナマコ漁期は11月~翌年2月。県漁業振興課によると、通常なら大村湾、西彼町、大村市、大村湾東部の4漁協で計数十トンが捕れるが、昨年度から2シーズン連続で不漁が続く。
漁業者からも原因究明を求める声があり、県総合水産試験場は昨年7~10月、大村湾内20カ所で酸素濃度と海水温を週1回調べた。8月上旬に湾中央部で、海水1リットル当たりの酸素量が2ミリグラム以下の「貧酸素」状態が発生。9月中旬にほぼ全域に広がり、湾東部の大村市沿岸などは10月に入っても続いた。水温も9月下旬に30度ほどに上がった。
試験場によると、漁獲量が激減した海域と貧酸素の分布はほぼ一致しており、関連があるとみられる。新年度は、どの程度の高水温や貧酸素がナマコ成育に影響を与えるのかを研究し、原因の特定を急ぐ。一方、現状では高水温や貧酸素を防ぐ手だてがない上、稚ナマコは漁獲に適した大きさに育つまでに2年程度を要するため、来シーズン以降も影響は避けられないとみられる。
県議会農水経済委員会で大久保堅太議員(自民)の質問に答えた。
ナマコ漁期は11月~翌年2月。県漁業振興課によると、通常なら大村湾、西彼町、大村市、大村湾東部の4漁協で計数十トンが捕れるが、昨年度から2シーズン連続で不漁が続く。
漁業者からも原因究明を求める声があり、県総合水産試験場は昨年7~10月、大村湾内20カ所で酸素濃度と海水温を週1回調べた。8月上旬に湾中央部で、海水1リットル当たりの酸素量が2ミリグラム以下の「貧酸素」状態が発生。9月中旬にほぼ全域に広がり、湾東部の大村市沿岸などは10月に入っても続いた。水温も9月下旬に30度ほどに上がった。
試験場によると、漁獲量が激減した海域と貧酸素の分布はほぼ一致しており、関連があるとみられる。新年度は、どの程度の高水温や貧酸素がナマコ成育に影響を与えるのかを研究し、原因の特定を急ぐ。一方、現状では高水温や貧酸素を防ぐ手だてがない上、稚ナマコは漁獲に適した大きさに育つまでに2年程度を要するため、来シーズン以降も影響は避けられないとみられる。

