ガンジー像の設置場所、1年以上決着せず 長崎市にインドが寄贈…サイズ縮小も一部住民に慎重論

長崎新聞 2025/09/12 [12:00] 公開

ガンジー像が設置される予定の市道ロータリー。中央右の植え込み付近を想定している。右奥の木立の先には長崎原爆資料館がある=長崎市平野町

ガンジー像が設置される予定の市道ロータリー。中央右の植え込み付近を想定している。右奥の木立の先には長崎原爆資料館がある=長崎市平野町

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長崎市がインドから寄贈を受けるマハトマ・ガンジー像の設置場所について、市と地元自治会との協議が1年以上続き、決着していない。市は当初の4分の3程度にサイズを縮小した上で、長崎原爆資料館に近い平野町の市道ロータリーに設ける方針だが、一部の住民に根強い慎重意見がある。インド側が市に寄贈の意向を伝えてから来月で2年になるが、設置時期は見通せないままだ。

 「市のコンセプトがぶれている」「甘く見ていたのではないか」-。11日の市議会一般質問で、山谷好弘議員(市民クラブ)が経緯をただした。市が受贈を決めて以来、設置場所を巡る紆余(うよ)曲折は続いた。

 インド側は2023年10月、市に寄贈を申し出た。市はガンジーが非暴力や平和を象徴する人物であることなどを踏まえ、受け入れを決定。市は昨年2月、観光名所「眼鏡橋」そばの中島川沿い(栄町)に設置すると発表したが、近隣住民らの反発を受け、すぐに撤回した。改めてインド側と調整し、原爆資料館前の市道ロータリーを「適地」と判断した。

 この日の一般質問で、市は昨年5月以降に近隣自治会と意見交換を重ね、うち4回は鈴木史朗市長も出席したと説明。インド側が作製するガンジーの胸像は当初、台座を含む高さが2メートルを超える見込みだったが、市は場所の再検討に併せて縮小をインド側に求めたことも明らかにした。

 鈴木市長は答弁で、胸像部分の高さは当初の半分程度になるとし、台座を含めても身長170センチ余りの人と「だいたい並ぶくらいの高さになるのでは。圧迫感はだいぶ軽減される」との見通しを示した。

 一方、設置方針を撤回した中島川沿いの一画は、既にコンクリートで整地しているが、これまでの工事や原状回復に要する費用はインド側が負担する方向という。