あしなが奨学金、申請最多も資金調達追い付かず…奨学金届けられないケースも「生き方選べるよう支援を」

長崎新聞 2026/04/21 [12:00] 公開

募金への協力を呼びかける奨学生ら=長崎市茂里町

募金への協力を呼びかける奨学生ら=長崎市茂里町

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中東情勢の緊迫化などで物価高に拍車がかかる中、病気や災害で親を亡くした子どもたちの生活も困窮を深め、学校奨学金のニーズが高まっている。しかし、給付団体は資金調達が追い付かず、十分に応えることができていない。18日、長崎市など全国約120カ所で一斉に募金活動が始まった。

 「生まれた環境で人生が左右されないよう、1人でも多くの子どもたちに温かいご支援をお願いします」。雨がぱらつく中、長崎市茂里町のみらい長崎ココウォーク前では、「あしなが育英会」(東京)から奨学金を給付されている学生やボランティア約20人が募金の協力を呼びかけた。

 同会によると、本年度の高校進学者のうち奨学金申請者は過去最多の1819人に上ったが、約35%の632人には給付できなかった。長崎県では申請者17人のうち5人に奨学金を届けられなかったという。

 昨年、同会が高校生の奨学生世帯に実施した調査によると、1世帯当たりの平均勤労収入は年間約140万円。厚生労働省が5年前に実施した「全国ひとり親世帯等調査」の平均年間就労収入と比べ「大幅に低い」という。

 過去1年で「お金が足りなくて、家族が必要とする食料を買えなかった経験」について「よくあった」「時々あった」「まれにあった」と答えたのは計52・2%に上った。

 あしなが学生募金事務局長崎ブロック代表の中島雄大さん(23)は「子どもたちが自分で生き方を選べるよう支援してほしい」と話している。

 募金活動は今月25、26日の正午~午後6時にも実施。あしなが育英会のホームページでも寄付を受け付けている。