長崎の路地裏に宿泊施設オープン Uターンの30代女性、昔ながらの造り生かす「つながり感じる場に」

長崎新聞 2026/01/21 [12:30] 公開

昨年12月に「諏訪ン荘」を開業した野田さん=長崎市

昨年12月に「諏訪ン荘」を開業した野田さん=長崎市

  • 昨年12月に「諏訪ン荘」を開業した野田さん=長崎市
  • 客室「路地」からは中島川に続く路地を見下ろすことができる=長崎市、諏訪ン荘
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観光名所の眼鏡橋に近い長崎市諏訪町の路地裏に昨年12月、宿泊施設「諏訪ン荘」がオープンした。手がけるのは大手リゾートホテルでの勤務経験がある同市出身の野田恵子さん(30)。和のたたずまいを残す宿は外国人観光客らに好評という。野田さんは「人とのつながりを感じる宿にしたい」と話している。

 同市中心部を流れる中島川沿いから路地に入った場所にある築50年超の木造2階建ての宿。15年ほど前まで民宿が営まれていた。昨年12月1日に新たな宿として再出発したが、大規模な改装はせず、昔ながらの造りをそのまま生かした。

 1階は共有スペースで2階に客室5部屋を備える。各客室の名称は窓外の風景から着想を得た。隣家の瓦ぶき屋根が見える部屋は「瓦」。住宅に挟まれた小路を見下ろす「路地」。その他に「井戸端」「白壁」「猫」がある。

 野田さんは同市内の高校を卒業後、香川県の大学に進学。大学時代に海外に滞在した経験が「世界とつながる仕事がしたい」と考えるきっかけになり、卒業後は国内の大手リゾートホテルに就職した。自分の宿を開業するという夢をかなえるため、昨年6月にUターンした。

 開業後は宿泊だけでなく、能楽師を招くなどして客や地元住民が伝統芸能に触れる場もつくっている。野田さんは「作家の創作活動の場としても使ってもらいたい。暮らしと文化が融合し、世界とのつながりを感じられる宿になれば」と話している。

 料金は1泊2人で平日8千円(1人5千円)、金土祝前日は同1万円(同6千円)。仲介サイト「Airbnb」かホームページから予約できる。