長崎・興福寺 境内に彩る紫陽花季120種類、6月4日まで

2023/05/21 [10:26] 公開

興福寺の境内に彩りを添えるアジサイ=長崎市寺町

 赤寺と呼ばれ親しまれる長崎市寺町の興福寺で「紫陽花季(あじさいき)~雨にけむる花たち~」が開かれ、多様なアジサイが境内を彩っている。6月4日まで。
 早咲きのヤマアジサイや花房の周囲に額縁のような装飾花を付けるガクアジサイ、西洋アジサイ計約120種類が順次花を付ける。松尾法道住職によると、例年より咲き始めが10日ほど早いという。松尾住職は「しつらえは野原に咲くアジサイをイメージ。朝夕でも色合いなどが七変化する。ベンチなどに腰かけて、いろんな角度からじっくり味わうのもお勧め。何度も見に来ていただきたい」と話した。
 本堂では諫早市のアマチュア写真家、向井万里子さんの作品展「花溢れる興福寺」も同時開催。8年間同寺に通い、熱心に撮影している向井さんは「雨の日は滴をまとった姿に夢中になってしまう。1カットで50枚ぐらいシャッターを切ります」と話し、えりすぐりの約50点を展示している。
 色づきのピークは20日ごろ。同寺の入山料は一般300円。「紫陽花パスポート」(500円)を購入すると、6月30日まで何度も入山できる。