歩行運動療法・クアオルト健康ウオーキングアワード 西海市が県内初の優秀賞

2023/03/21 [12:40] 公開

田中会長からトロフィーを受け取る杉澤市長(左)=西海市大島町、オリーブベイホテル

 地域の地形や気候を生かした「歩行運動療法」の導入を目指す自治体を表彰する「太陽生命クアオルト健康ウオーキングアワード」(日本クアオルト研究所主催)の優秀賞に、長崎県内で初めて西海市が選ばれた。九州では宮崎県延岡市に次ぎ2番目。
 同療法は、ドイツのクアオルト(療養地)で心臓病のリハビリや高血圧などの治療に取り入れられている「気候性地形療法」を、日本の環境に適合させた健康づくりの手法。同研究所が認定するウオーキングコース「クアの道」などで専門ガイドの指導の下、血圧や脈拍、体表面温度を測りながら個人の体力に合わせ、無理なく歩く。
 「アワード」はこれまでに全国15自治体が受賞。西海市は市総合計画の重要施策に健康寿命の延伸や生活習慣病の予防を掲げ、産官学医の関係者でつくる研究会を昨年設立。先進地や導入自治体の視察なども行っていることが評価された。
 14日、同市大島町のホテルで贈呈式があり、太陽生命の田中勝英会長、日本クアオルト研究所の伊藤直人会長らが出席。田中会長からトロフィーと目録を授与された杉澤泰彦市長は「森も人もまちも元気になるようなまちづくりを進めたい」と述べた。
 市は同社の支援を受け、二つの「クアの道」の開設や専門ガイドの育成などに取り組む。