『福祉に役立てて』 使用済み切手140キロ 諫早市社協に贈る 長崎県南部地区郵便局長会

2023/03/20 [11:00] 公開

使用済み切手を贈る松田会長(左)=諫早市社会福祉会館

 長崎県南部地区郵便局長会(松田宏会長)は15日、各局の窓口で呼びかけるなどして集めた使用済み切手約140キロを諫早市社会福祉協議会に贈った。佐賀県ユニセフ協会を通じてコレクターなどに販売され、益金は国内外の福祉に役立てられる。
 同局長会は長崎、諫早など6市2町の計137局の郵便局長で構成。寄贈は2回目で、各局の社員や利用客の協力で今回は2021年3月から2年間かけて段ボール箱40箱分を集めた。
 同社協によると、目安として、使用済み切手1キロで使い捨て注射器約100本を発展途上国などに贈ることができ、安全に予防接種が受けられる。希少価値のある使用済み切手や消印は特に人気という。
 贈呈式は新道町の市社会福祉会館であり、松田会長が「今後も地域の役に立てることを考えながら業務に取り組んでいきたい」とあいさつ。同社協の西山一勝事務局長は「役目を終えた使用済み切手が大きな使命を持って世界に向かって巣立っていくことに意味がある」とお礼を述べた。同社協は27日、市内の親子を集めてユニセフに渡す前の整理作業を予定しており、子どもたちのボランティア意識の醸成にもつなげる。