12年ぶりの選挙戦に 西海市区(定数1)<県議選2023 直前情勢⑥>

2023/03/15 [12:15] 公開

 6期目を目指す自民の瀬川光之に無所属新人の武宮雄志が挑む構図で、12年ぶりの選挙戦になることがほぼ確実となった。
 1月3日、瀬川は市内3カ所で年頭あいさつに立った。昨年11月の県政報告会に顔を出した知事の大石賢吾が帯同。一方、大石の市内視察には瀬川が同行するなど、県議会議長を務めた経験と実績に加え、県とのパイプをアピールした。
 各種団体、企業の推薦を受け、一部を除く自民系市議が陣営についた。組織固めに余念がないが、世代交代の流れを気にかける。事務所開きでも「厳しい戦い」と繰り返し、「命懸けで仕事をさせてほしい」と熱弁。陣営は「脂が乗っている時」と強調する。
 一方、武宮は政治経験がなく、出馬表明も昨年11月と遅かったため、名前と顔の浸透に躍起だ。市内3カ所に後援会事務所を開設。地域回りに励み、市商工会青年部の人脈を生かし若い世代にアプローチを図っている。
 後援会は元市長の山下純一郎を会長に据え、その山下と市長選で雌雄を決した前市長の田中隆一も名を連ねる。「相手の背中が見えてきた。今からが勝負」と武宮。陣営幹部も「少しずつではあるが、支持が広がっている」と手応えを口にする。=文中敬称略=

◎立候補予定者

▼西海市区
瀬川 光之 61 自現(5)
武宮 雄志 40 無新