消防団の活動を知ってもらおうと諫早市消防団（平尾幸祐団長）が公式インスタグラムを開設し、写真や動画で発信を始めた。投稿、運用しているのは若手団員有志のグループ。消防団を身近に感じてもらい、団員確保、安心安全なまちづくりにつなげていく狙いだ。
市によると、近年、全国的に団員は減少傾向にあり、市消防団も1700人の定員に対し、充足率は86.6％（昨年4月現在）。会社勤めの団員が増え、平日昼間の出動への支障も懸念されている。こうした課題に対応するため、市消防団は組織体制を見直し、今年4月からは78ある分団を20に再編。近隣分団がまとまることで出動しやすい環境をつくり、団員の負担を軽減して入団促進にもつなげる。
市消防団は若い世代が多く利用しているインスタグラムに着目し、今年の消防出初め式を前に1月、開設。若手の男女約20人が3班に分かれ、これまで出初め式の様子や各分団を紹介したほか、女性消防団の取り組み、団員インタビューなどを掲載している。
1班のリーダーで、団員インタビューを撮影、編集した小柳竜士さん（29）は「その地域のことを熟知する消防団員がいるからこそ、消火や災害時の活動ができる。地域を守るために、団員はなくてはならない。（みんなで話し合いを重ね）若い人に興味を持ってもらえるような投稿を続け、消防団をPRしていきたい」と話した。