移動PR車で『そのぎ茶』認知度向上を 九州大・産学官連携セミナー 受講生6人が東彼杵町に提言

2023/03/09 [12:10] 公開

そのぎ茶の移動PR車導入や伝道師「茶リスト」養成を提言した受講生=東彼杵町千綿宿郷、交流拠点「uminoわ」

 九州大の産学官連携セミナー「地域政策デザインスクール」の受講生が2日、東彼東彼杵町で取り組んだフィールドワークの成果を報告。移動PR車を使ったそのぎ茶の認知度向上など「そのぎ茶育(ちゃいく)るプロジェクト」を提案した。
 同スクールは13年目。社会人を中心に年30人程度が受講し、座学や現地調査を通して、持続可能性な地域づくりを立案、提言している。本年度は本県で初めて連携した東彼杵町のほか、宮崎、大分、福岡の計5自治体が関わった。
 東彼杵町に提言した受講生は、20~50代の大学院生や社会人計6人。そのぎ茶を▽知る▽ファンになる▽学ぶ▽担い手になる-のサイクルを目指し、移動PR車「おでかけそのぎ号」の導入や、そのぎ茶の伝道師「茶リスト」育成などをまとめた。キッチンカーを使ったPRも福岡市天神で試行した。
 報告会は同町とサッカーJ2、V・ファーレン長崎が取り組む「ひがしそのぎV大学」の一環。約15人が参加し、「茶畑の絶景が楽しめる場所で実際にお茶を出すことができる」「生産者や茶商ごとの顔が見える『そのぎ茶』の多様性も知ってもらえたら」などの意見が出た。受講した福岡市の会社員、小林朋秀さんは「自ら『そのぎ茶の茶リスト』になってPRしたいという思いが湧いた」と話した。