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TopInterview

リーダーが語る、長崎のその先の風景。
地元経済のけん引役となる各界の皆さんは“長崎のその先の風景”をどのように展望し、さらには描いていくのでしょうか。
企業・団体のトップに、事業の成長戦略や地域活性化への思いなど、年頭所感をうかがいました。

長崎南山中学校・高等学校

校長

西 経一

長崎南山中学校・高等学校西 経一

所在地 長崎市上野町25-1

電話 (095)844-1572

長崎南山中学校・高等学校

校長

西 経一

身を裂く痛みに咲く花

 パンはパンのままではパンではない、そのしずかな真実が君たちにもわかるでしょう。パンは裂かれ、噛み砕かれ、食べる人の養分となってはじめてパンなのです。逆に、パンが裂かれもせず、ちぎられることもなく、その姿を保ったままであるならば、それはもうパンではなく、ただの置物にすぎません。

 パンは、小麦がすりつぶされ、粉となり、こねられ、型にはめられ、焼かれてできるものです。その姿を、君たちの御両親にあてはめて考えてごらんなさい。身をすりつぶし、身を粉にして働き、仕事や業務という型にはめられ、身を焼くような御苦労の末に、パンは手に入れられるのです。さらに、それを我が物とするのではなく、裂きちぎって与え、育んでくださるのです。

 今年の君の誕生日には、君が御両親にケーキを買って差し上げなさい。「今日はボクの誕生日です。お父さんお母さんは今日までボクを産み育てるために、このケーキのように自分を裂いてくださいました」そうしてケーキにナイフを入れるのです。「これはボクのために身を裂いてくださった感謝のしるしです」と申し上げなさい。

 愛は身を裂くところにのみ生まれます。身を裂く痛みのないところに愛はありません。

 この学園で学ぶ君たちが、やがて、御両親の愛にならって、出会う人々のため、社会のために、よろこんで身を裂く愛に生きる者となることを心から願っています。身を裂く痛みに咲く花を、愛と言います。

 

◎出身校/長崎南山中、長崎南山高、南山大学文学部神学科、南山大大学院文学研究科神学専攻修士課程

◎好きな作家と本/山本周五郎、聖書

◎リフレッシュ法/囲碁・将棋