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TopInterview

リーダーが語る、長崎のその先の風景。
地元経済のけん引役となる各界の皆さんは“長崎のその先の風景”をどのように展望し、さらには描いていくのでしょうか。
企業・団体のトップに、事業の成長戦略や地域活性化への思いなど、年頭所感をうかがいました。

長崎南山中学校・高等学校

学校長

西 経一

長崎南山中学校・高等学校西 経一

所在地 長崎市上野町25-1

電話 (095)844-1572

長崎南山中学校・高等学校

学校長

西 経一

ある日の朝礼放送

 君は金魚を見たことがあるでしょう。白い尾ひれ背びれをゆらゆらさせている朱色の金魚もいれば、黒まだらの愛嬌ある顔をしたデメキンもいます。水槽の中をピンピン右に左に泳ぎまわるメダカもいます。しかし、当たり前のことですが、君は金魚やメダカは見ても、水を見てはいないし、その水を支えている水槽を見ることもないでしょう。水は澄み、水槽は透明であるからです。
 そうした水や水槽のような働き方を「尊い」と言うのです。そして、自分は注目もされず、だれからもほめられることもなく、感謝されることもなく、当たり前のように働いておられる方を「尊い人」とお呼びするのです。君は、澄んだ水のような尊い母の愛の中で、そして水槽のような尊い父の力強さに抱かれて、当たり前のように生きているのです。
 たとえばスイッチを押すと電灯がつくでしょう。そのとき君は発電所、電力会社、送電線管理、そして電気設備会社で働いておられる方々のことを、いちいち思い浮かべて感謝などしていないでしょう。ただ押せば当たり前のようにつく、そうした状況を造り出す、それをプロフェッショナルと言い、「尊い働き」と言うのです。
 君もまた尊い働きによって世に奉仕する者となりなさい。そして、金魚だけでなく、それを生かしている水にも水槽にも目をとめることのできる者となりなさい。当たり前が、実は当たり前ではないのだと気づくとき、君自身もまた父のように力強い、母のように愛深い「尊い人」となっていることでしょう。

 

出身校/長崎南山中、長崎南山高校、南山大学文学部神学科、南山大大学院文学研究科神学専攻修士課程

好きな言葉/若き日に汝の造り主を憶えよ

健康法/散歩