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TopInterview

リーダーが語る、長崎のその先の風景。
地元経済のけん引役となる各界の皆さんは“長崎のその先の風景”をどのように展望し、さらには描いていくのでしょうか。
企業・団体のトップに、事業の成長戦略や地域活性化への思いなど、年頭所感をうかがいました。

鎮西学院

学院長

姜 尚中

鎮西学院姜 尚中

所在地 諫早市西栄田町1212-1

電話 (0957)26-8200

鎮西学院

学院長

姜 尚中

答えのない問い 考え抜く力を

 昨年4月に学院長に就任しました。長崎には異なる二つのイメージを持っていました。海外に開かれた開明的な空気と、原爆投下の悲劇がもたらした暗さ。大陸に近いという独特のロケーションから生まれた文化や、海を通じて人々がつながり、そこで育まれてきたネットワークの存在を改めて実感しています。

 「平成」の30年が終わろうとしています。「国家」という甲羅から「個」が立ち上がり、自己主張を始めた時代―という意味では、大正時代と少し似ているように感じます。もう一つ、平成は、戦後日本が三種の神器として目指してきたはずの「安心・安全・快適」が大きくぐらついてきた時代でもあります。

 どこかの組織や会社に所属してしまえば、安心や安全が手に入るという時代ではなくなってしまった。大切なのは、自分でものを考えること、地アタマで物を考えていくこと。それを教えること、身に付けてもらうことが教育機関や大学の一番の使命になっていきます。これからの教育の根幹です。

 答えのない問いに社会全体が戸惑っています。そこを考え抜く。既知数ではなく、未知数について考える。既知数はAIに任せておけばいい。

 東京一極集中はこの国の大きな課題ですが、その東京は近々、深刻な高齢化に直面します。魅力あるものを創り出せば地方にも人は集まる。足元の宝を見つけ出す―その役に立てればと考えます。地域社会の皆さんから「私たちの大学」と思ってもらえる存在でありたい。そのフック(きっかけ)を作っていきたいと思います。

 

◎出身校/早稲田大大学院

◎好きな作家と本/夏目漱石「三四郎」

◎リフレッシュ法/猫が2匹。一人きりでコースをとぼとぼ回る「孤独のゴルフ」