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TopInterview

人材育成、革新、貢献—。
国内外の情勢が複数の要因によって激変する今、求められているものは何か。 新たな時代を切り開く県内企業・団体のトップ110人が、2026年の抱負や事業戦略、地域への思いを語ります。

九州労働金庫

長崎県本部長

中野  忠

九州労働金庫中野  忠

所在地 長崎市川口町4-17

電話 (095)840-0012

九州労働金庫

長崎県本部長

中野  忠

変化への対応と変わらぬ信頼を

 「金利のある世界」への対応が金融機関全体の課題になっています。個人預金の預金量が目減りする中、定期預金の金利競争も始まっています。ただ、高い金利を競い合って預金の獲得を目指すのでは、どこまで行っても〝いたちごっこ〟です。「ろうきん」らしい取り組みに力を注いでいきたい。
 政府が旗を振る「貯蓄から投資へ」の流れや、都市部に暮らす子どもさんへの生前贈与の広がりなどお金の動きの変化が続いています。職場の定年延長などもあり、退職金を定期預金としてお預けいただく額も減少傾向にあります。
 キャッシュレス取引やオンライン融資への対応が進んだ結果、窓口への来店者が減り、お客さまとの接点が失われている半面、相続や運用の相談などは増えていて、個々の対応に要する時間は延びている印象です。人口減少に対応できる組織づくりは大きな課題ですが、親切・丁寧な接客という当金庫の強み・持ち味は維持していかねばなりません。
 「変化」に迅速に対応できなければ世の中の流れから取り残されてしまいますが、一方で「変わらない」ことから生まれる価値や信頼感・安心感もしっかりと意識していきたいと思います。
 社会貢献活動の一環として取り組む、金利の一部を児童養護施設などの支援に充てる「子ども未来応援定期預金」には温かいご理解をいただいています。中・高校生向けの金融講座では金融の仕組みやマネートラブルの回避法を学んでもらいます。こうした取り組みを通じて地域社会での存在感を高めていければ、と考えています。