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昇格断念も残り9試合全力
先週、来季のJリーグ2部(J2)昇格断念を発表したV長崎。心のコンディション調整が難しい試合だったが、勝ち点で並ぶライバル相手に4−2で快勝。試合後、佐野監督は「われわれはどんな状況でも立ち止まることは許されない」と選手に、そして自らに言い聞かせるように話した。 シーズン開幕前からスタジアム問題などで来季の昇格が難しいことは、選手たちもうすうす感じていた。だが、結果を残せば何かが変わるはず−。そう願っていた。主将のMF佐藤由は悔しさをにじませながら言った。「そこは誰ひとりとして疑ってなかったと思う」 目の前にぼんやりと浮かぶ「J2昇格」という目標。選手たちは不安を抱きながらも、懸命にピッチを走り続けた。自分たちが築き上げてきたサッカーを貫き、後期8試合は4勝3分け1敗と巻き返していた。 断念発表後、初試合となったこの日。足を止める選手はいなかった。MF川崎はボールに必死に食らい付いた結果、相手選手のスパイクで頭を負傷し流血。あきらめている選手なら、決してできないプレーだった。FW熊谷も「(昇格断念は)残念だった。だけど下を向いてはいられない。チーム一丸となって前に進む。何とかその気持ちを見せたかった」。左足で魂のこもった2発をぶち込んだ。 目標の4位以内へ勝ち点差は「3」に迫った。この数字にもはや価値はほとんどないのかもしれない。ただ残り9試合を全力で戦い、必ず結果を残してみせる。それがプロの意地だ。
2010年9月20日長崎新聞掲載
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