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DF加藤先制ゴール FW有光はダメ押し弾

V長崎のFW有光
【V・ファーレン長崎−ホンダロック】後半ロスタイム、クリアボールに反応したV長崎のFW有光が、ドリブルでゴール前に持ち込みシュートを決める=長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場
 試合後、今季の初陣を勝利で飾った佐野監督はかすれた声で言った。「きょうはどんなことがあっても勝たなければいけない試合だった。勝ち切れたことは大きい」

 開幕戦独特の異様な雰囲気に包まれたピッチ。入場してくる選手の表情にも緊張感が漂っていた。佐野監督が「45点」と評したように、全体的に動きが硬く、前半はチームが描いてきたサッカーができていなかった。

 そんな停滞感を181センチの長身DF加藤が頭で突き破った。後半12分、「セットプレーで必ず1点を」と繰り返してきた練習の成果を披露。これでチームは落ち着きを取り戻すと、終了間際にはFW有光が“魅せた”。試合中、シュートにたどり着けない攻撃に誰よりも悔しさをあらわにしていた男は「絶対に点を取りたかった」。持ち前のゴールへの嗅覚(きゅうかく)を生かし、ワンチャンスで追加点を奪った。

 内容的には満足できる試合ではなかったが、チームが目指す攻撃サッカーの片りんも見えた。後半8分、相手CKのこぼれ球からのカウンター。一挙に6選手が前線に駆け上がった。得点にこそ結び付かなかったが、パワー、スピードの両方を兼ね備えた攻撃は迫力があった。

 試合後、佐藤由主将が言った。「きょうは多くの課題が見えた。だから、これからもっと強くなりますよ」。リーグ優勝という目標に向けて。無限の可能性を秘めたチームが白星で発進した。(熊本陽平)


2010年3月15日長崎新聞掲載






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