楽しさ忘れず、強くなる 12年前のクラブ設立当初は部員が4人。団体戦に出場できなかった。練習場所も地域のコミュニティーセンターの会議室に、自分たちで畳を敷き詰めて作った即席の道場。環境は決して恵まれていなかったが、飯星洋監督(48)=自営業=らの熱心な指導の下、徐々に子どもたちが集まりだした。現在は琴海、時津、三重地区の4〜15歳までの32人が汗を流すようになった。 小学生までは週3回の練習。準備運動から始まり、寝技、立ち技へ。ペアは学年、性別関係なし。上級生が幼児を丁寧に指導する光景が広がる。柔道を始めて1カ月の中村真都(5)は「お兄ちゃん、お姉ちゃんたちがとっても優しい」とクラブに通うのが楽しくて仕方がない様子だ。 試合形式の練習になると、それまで以上に真剣な表情を見せる子どもたち。「ファイト」「頑張れ」。必死に技を掛ける小さな柔道家たちに、見守る保護者からも熱い声援が飛ぶ。練習終了後は自分たちでしっかり清掃。柔道以外の生活面の指導も行き届いている。
これまで団体戦の最高戦績は県大会3位。「いつかは優勝したいですね」と飯星監督。当然、目標へ向けて全員が一生懸命になる。でも、勝敗だけに固執する気はない。鬼ごっこのようなレクリエーションを取り入れるなど、常に楽しさを忘れない。 クラブのモットーは「柔道を通して礼儀正しく、そして友達と仲良くなろう」。練習の合間、終了後は至るところで笑い声が響く。柔道を楽しみ、それから強くなる。笑顔が絶えない子どもたちを見て「うん、十分に実践できているな」と納得した。(運動部・熊本陽平) 2009年9月9日長崎新聞掲載
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