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第59回郡市対抗県下一周駅伝大会(長崎新聞社、長崎陸協主催、浦上自動車学校、コカ・コーラウエスト、富士通協賛、松園尚巳記念財団特別協力)は12〜14日、長崎市茂里町の長崎新聞社前を発着点とする42区間407・4キロのコースで行われ、長崎が21時間26分28秒で2年ぶり26度目の優勝を飾った。長崎は女子総合、躍進賞、新設された小学生男女総合(松園尚巳記念財団賞)も獲得するなど、会心のレースだった。全体的に天候には恵まれなかったが、10チームが昨年の記録を更新するハイレベルな大会でもあった。
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第1日4区で激しく競り合う選手たち。今大会は10チームが昨年の記録を更新した=西海市
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厚い選手層
長崎は松村大(三菱重工長崎)、野上(十八銀行)ら実業団勢をはじめ、出岐(青学大)ら大学生が好走。他の選手もしっかりつなぎ、第1日序盤で奪った首位を最後まで譲らなかった。選手層の厚さだけではなく、チームの雰囲気が良く、結束力があった。小柳総監督(西日本菱重興産)をはじめ、選手が走りやすい環境を整えたスタッフ陣に敬意を表したい。
大村・東彼は有力な大学生の欠場でメンバー編成に苦しんだが、第2、3日に長崎を猛追。最後まで大会を盛り上げた。八木(陸自大村)、定方(川棚高)を筆頭に、多くの選手が大村・東彼という常に優勝争いに絡むチームのたすきの重さを理解していた。
西彼・西海は最終日に日間首位を獲得。最後まで前を追う姿勢は見事だった。第1日2区(12・2キロ)と、大会最長区間の最終日1区(19・2キロ)を制した木滑(三菱重工長崎)は、今後の成長が楽しみな逸材だった。
佐世保は昨年5位から4位に浮上。学生ランナーの健闘で、長崎に次ぐ29分2秒の躍進を果たした。昨年2位の五島は林、的野の諫早高コンビが活躍。今年は5位に後退したが、来年以降の再躍進を期待させるたすきリレーだった。
諫早は最終日に日間5位と健闘。井上(鎮西学院高)、土肥(島原警察署)らの好走もあり、昨年の8位から6位に順位を上げた。7位対馬、8位北松・松浦も、最後まで諫早との6位争いに絡む意地を見せた。
島原半島は3年連続で9位だったが、女子総合で長崎と1秒差の2位と健闘。平戸、壱岐は10、11位に終わったが、人口が少ない中で選手をそろえ、今年もしっかりとたすきをつないだ。上位から遅れても、古里への思いを胸に走る姿は、勇気を与えてくれた。
各種問題も
今大会、各チームのスタッフからさまざまな声を聞いた。「実業団が区域内にあるチームは他県出身者も登録できて不公平。登録人数を制限すべきでは」「市町村合併で区域が狭くなり、メンバーが集まらない」−。これらの言葉が示すように、毎年上位と下位チームの間に2時間近く差が開くという現状がある。
接戦になればなるほど大会は盛り上がる。逆にいえば、盛り上がらなければ成功とはいえない。今後は各種改革が不可欠といえるだろう。
例えば、女子区間の増設も一つの手段である。現在は最終日の5区間に限定されており、タイムに換算すれば全体の5%にも満たない。女子の比重が増えれば、戦力図は大きく変わる。第1、2日の一般区間を分割すれば対応は可能だ。思い切って総距離を短縮するという手もある。
来年は節目の第60回。その後の70回、80回へと大会をつなげていくためには、現在の社会情勢に応じた改革も必要になってくるだろう。数多くの名ランナーを輩出してきた県下一周を、さらに盛り上げていきたい。(運動部・緒方庸介)
3日間の総合成績
(1)長崎 21時間26分28秒
(2)大村・東彼 21時間30分28秒 4分00秒
(3)西彼・西海 21時間36分27秒 9分59秒
(4)佐世保 21時間54分04秒 27分36秒
(5)五島 22時間01分36秒 35分08秒
(6)諫早 22時間14分36秒 48分08秒
(7)対馬 22時間18分49秒 52分21秒
(8)北松・松浦 22時間24分00秒 57分32秒
(9)島原半島 22時間51分03秒 84分35秒
(10)平戸 23時間17分14秒 110分46秒
(11)壱岐 23時間25分25秒 118分57秒
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