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 諫早男子、欠場危機乗り越えV12 伝統のたすき今年もつなぐ

諫早男子のアンカー的野
ガッツポーズでゴールテープを切る諫早男子のアンカー的野=長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場
 コースの違いがあったにせよ、諫早男子のタイムは昨年より1分近くも遅かった。だが、普段は厳しい姿勢を崩さない松元監督が、珍しく手放しで選手をほめた。「本当によく頑張った」。逆境を乗り越えて結果を残した教え子たちを、穏やかな表情で見つめた。

 現在の部員数はエントリーぎりぎりの6人。本番を前に、1年生の相浦、宇戸将の2人が体調を崩し、松元監督は一度は参加をあきらめた。だが、大会数日前になって、選手たちが「負けてもいいから出たい」と出場を直訴。そして、苦戦しながらも結果を出した。自主性を重んじる松元監督が高く評価したのは、まさにそこだった。

 新チームの滑り出しは順調ではなかった。エース格の的野は「3年生引退後はメンバー争いがなく、練習に粘りがなかった」という。だが、本番が近づくにつれ、先輩たちが築き上げてきた連覇記録の重要性を肌で感じるようになった。「全員が責任感を持つようになった」(的野)。そんな個々の意識の変化が、勝利を呼び込んだ。

 レース後、林主将が胸を張った。「自分たちの代で連覇を途切れさせることは想像できなかった」。その「伝統」こそが一番の原動力だった。諫早男子は今年も県ナンバーワンのたすきをつないだ。(緒方庸介)


2010年2月7日長崎新聞掲載






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