スポーツながさきトップ > 全国都道府県対抗女子駅伝
扇は今季、右ひざの故障に苦しみ続けてきた。今大会をにらんで本格的に練習を再開したのも今年に入ってから。当初は欠場予定だったが、「何が何でも入賞」と燃えるチームのために出走を決めた。そして、入賞ラインへ引き上げる重要な役割を果たした。扇は「最後に藤永さんがいてくれるから、心強かった」とほおを緩めた。 そんな扇の信頼に、藤永はどうしても応えたかった。離れていても心の支えとなる温かい古里、結束力が強い本県陸上界のためにも−。7位でたすきを受けると「一番でも上へ」とハイペースで前を追い続け、残り5キロ付近で一時は4位に浮上した。その後は徐々に後退したが、32分24秒の好タイムで6位入賞のゴールに飛び込んだ。 1999年に初めて5位入賞して以来、本県は上位の常連になった。ちょうど藤永と扇が高校−一般ランナーとして活躍しだした時期と重なる。そんな2人が、そろってエントリーしたのは4年ぶりだった。昨年、一昨年と入賞を逃した本県。2人の存在なしでは、悪い流れを断ち切れなかった。 レース後、2人は笑顔で顔を見合わせた。「一緒に走れて良かったね」(黒川美穂子) 2010年1月18日長崎新聞掲載
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