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 “二枚看板”チームをけん引 藤永、扇 「一緒に走れて良かった」

アンカーの藤永(資生堂)
6位でゴールするアンカーの藤永(資生堂)=西京極陸上競技場
 本県女子長距離界の“二枚看板”がチームを3年ぶりの入賞へ導いた。2区扇(十八銀行)は「自分が流れをつくる」と10人抜きの好走。アンカー藤永(資生堂)も「走る以上は自分の仕事をする」とエース区間で堂々の走りを披露した。卜部監督(長崎商高教)は「やっぱり2人は長崎の顔。存在感が違う」と賛辞を惜しまなかった。

 扇は今季、右ひざの故障に苦しみ続けてきた。今大会をにらんで本格的に練習を再開したのも今年に入ってから。当初は欠場予定だったが、「何が何でも入賞」と燃えるチームのために出走を決めた。そして、入賞ラインへ引き上げる重要な役割を果たした。扇は「最後に藤永さんがいてくれるから、心強かった」とほおを緩めた。

 そんな扇の信頼に、藤永はどうしても応えたかった。離れていても心の支えとなる温かい古里、結束力が強い本県陸上界のためにも−。7位でたすきを受けると「一番でも上へ」とハイペースで前を追い続け、残り5キロ付近で一時は4位に浮上した。その後は徐々に後退したが、32分24秒の好タイムで6位入賞のゴールに飛び込んだ。

 1999年に初めて5位入賞して以来、本県は上位の常連になった。ちょうど藤永と扇が高校−一般ランナーとして活躍しだした時期と重なる。そんな2人が、そろってエントリーしたのは4年ぶりだった。昨年、一昨年と入賞を逃した本県。2人の存在なしでは、悪い流れを断ち切れなかった。

 レース後、2人は笑顔で顔を見合わせた。「一緒に走れて良かったね」(黒川美穂子)


2010年1月18日長崎新聞掲載







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