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第91回全国高校野球選手権長崎大会



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総評/長崎日大、攻守両面で持ち味発揮

長崎日大ナイン
校歌斉唱の後、歓喜の表情で応援席に向かって走りだす長崎日大ナイン=佐世保野球場
 第91回全国高校野球選手権長崎大会は27日、第8シード長崎日大の2年ぶり8度目の優勝で幕を閉じた。今大会はV候補に挙がっていたチームが順当に上位を占めたが、最後は準々決勝で選抜王者の清峰を倒した長崎日大が、勢いに乗って頂点まで駆け上がった。ノーシードから8強入りした五島海陽をはじめ、新しい力の台頭もあった。まだ余韻が残る大会を振り返る。(運動部・緒方庸介) 長崎日大は今大会に照準を合わせて、しっかりとチームをつくってきた。勝ち進むにつれて、持ち味を発揮した。エース大瀬良は清峰戦から3試合連続完投。球の切れ、制球力、スタミナなどすべての面で、十分に甲子園で通用する力をつけていた。打線も小瀬戸、本多晃ら中軸に加え、7番高尾が決勝で2本塁打を含む5打点を記録。どこからでも点が取れる強さがあった。

 初の決勝に進んだ創成館も、攻守両面で鍛え抜かれたチームだった。投手陣は左上手の大石、右下手の野口、右上手の野中賢のタイプが違う3人による継投策。打線はリードオフマン山口、主砲塩田らに力があった。3回戦、準決勝でサヨナラ勝ちするなど、精神的な強さも備えていた。野口、野中賢が残る来季は、優勝争いの主役になる可能性が高い。

 瓊浦は最激戦区と評されたパートを勝ち抜いて4強入りした。5試合を一人で投げ抜いたエース塩塚恵は大会屈指の好投手だった。森崎、春田、大石を中心にした打線も力があった。主力の多くは抜けるが、ベテラン安野監督の下、来季も上位を狙えるチームに仕上げてくるはずだ。

 波佐見はあと一歩で決勝進出を逃したが、参加校中唯一となる2年連続の4強入りを果たした。2本塁打を放った中村、粘投したエース左腕野口らの活躍が光った。来季は投手陣に2年生の柏、1年生の松田が残るだけに、伝統の破壊力がある打線をつくれれば、また楽しみなチームになりそうだ。

 準々決勝の「清峰敗退」のニュースは、全国を駆け巡った。スポーツに絶対はないことを、あらためて思い知らされた。ただ、エース今村が全国区の投手であることは変わらない。プロ注目の右腕の去就が注目される。

 序盤戦で敗れたチームにも好選手が多かった。島原中央の遊撃戸田の送球は速く、正確だった。上五島の寺脇は最速142キロを記録。制球力を磨けば、さらに高いレベルで活躍できる可能性を秘めていた。佐世保実、海星などにも、さらに上のステージで戦える選手がそろっていた。

 離島勢の健闘は、今年も大会を盛り上げた。エース今利を軸に、ノーシードから24年ぶりに8強入りした五島海陽。昨夏8強の北松西も3回戦で清峰に善戦した。壱岐商は長崎日大、壱岐は瓊浦に1点差の勝負をした。強豪校と練習試合のためには、島を出なければならないというハンディはあるが、基本練習を積み重ねていけば戦えることを証明してくれた。どのチームの選手たちも、鍛え抜かれた体つきをしていたことが印象に残った。

 ここ数年、県勢が甲子園で上位進出することは珍しくなくなった。代表校の活躍に刺激を受けるように、県高校野球界のレベルは年々向上している。離島勢の躍進も、それが一因かもしれない。「全体の底上げ」を強く感じた大会だった。

【編注】森崎の崎は大が立の下の横棒なし


2009年7月29日長崎新聞掲載


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