
最終日/創成館、見せた「粘り強さ」 初の大舞台「壁」を体感

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準優勝のメダルを胸に閉会式に臨む創成館のメンバー=佐世保野球場
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初めて立った決勝の大舞台。夢には手が届かなかった。壁の高さを肌で知った。ただ、やれることはやった。準決勝まで、3試合連続逆転勝ちしてきた創成館の「粘り強さ」は見せた。
初回、いきなり4点を失ったが、誰ひとり頭を下げなかった。「これまでも逆転してきた。まだまだ全然いける」。その裏、主将の塩田が中越え適時二塁打を放って1点を返すと、三回には山口が右中間スタンドへソロアーチ。稙田監督がベンチで叫んだ。「よし、いつも通りいけるぞ」
その言葉通りに、流れが来た。五回、先頭の田中が右前打で出塁すると、野中賢がしっかり送り、辻の左前適時打で3点目。七回も手堅い攻めで1点を加え、2点差まで詰めた。八回に突き放されても「まだ大丈夫ぞ」「いい感じだ」。ベンチの声は途切れなかった。
「本来は守りのチーム。しぶとさが特長じゃない」と稙田監督が評するように、NHK杯は守りで頂点に立った。だが、今大会は3回戦以降、常にリードを許す展開。それでも、選手たちの「このチームで絶対に甲子園に行く」(エース大石)という思いは強かった。何度も奇跡を呼び起こしてきた。
試合後、塩田が涙ながらに胸を張った。「甲子園には行けなかったが、可能性があることは示せた。この悔しさを次の代に晴らしてほしい」。夢へつながるバトンは、しっかりと受け継がれた。(中島崇雄)
2009年7月28日長崎新聞掲載
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