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九州地区高校野球県大会(秋季大会)

最終日/長崎商、攻守で持ち味発揮 最後まで粘り強く

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【決勝、長崎商−佐世保実】延長11回表長崎商無死二塁、二走吉原が敵失の間にホームイン=県営ビッグNスタジアム
 「最後まであきらめんで攻めていこうで」。九回表、1−2。この土壇場で、長崎商ナインは円陣を組み、叫んだ。誰ひとりとして、逆転優勝を疑わなかった。

 そんな全員の気持ち、粘りが1点につながった。先頭の間が中前打で出塁すると、四回に先制ソロを放った四番吉原の打席ですかさず二盗。バッテリーが打者に集中しているのを見逃さなかった。ここから、吉原が堅実な送りバントで1死三塁と好機を広げると、この日3打席凡退の五番高瀬が「自分を信じて思い切り振るだけ」と強振。打球はナインの夢を乗せて右翼線へ転がった。

 しぶとさは打撃だけではなかった。九回裏1死三塁のピンチで、エース竹野は「バックを信じて全力で投げた」。後続を遊ゴロに打ち取り、三走酒井の生還を本塁で阻止。延長に入っても、堅守で追加点を許さなかった。十一回には、4盗塁と足で3点をもぎ取った。攻守両面で持ち味を発揮した勝利だった。

 78季ぶりの県王者として九州大会へ挑んだ2年前。初戦で樟南(鹿児島)に2−3で敗れ、その後、九州地区の21世紀枠候補校に選ばれたが、最終選考で落選した。

 今回の九州大会はその雪辱戦。西口監督は「伝統を受け継ぎ、新たな長商野球で甲子園へ」。吉岡主将も「センバツ出場を決めて、先輩たちの無念も晴らしたい」。伝統の粘り強さを受け継いだチームが、58年ぶりの“春”を取りに行く。

(中島崇雄)


2009年10月14日長崎新聞掲載


 
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