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総評/清峰投打そつなく

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2年ぶり3度目の優勝を飾った選手たちの力強い腕で胴上げされる清峰の吉田洸二監督=長崎市、県営ビッグNスタジアム
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第90回全国高校野球選手権長崎大会は20日、第1シード清峰の2年ぶり3度目の優勝で閉幕した。実力校の多くが順当に上位進出した一方、ノーシード北松西が初の8強入りを果たすなど、序盤から盛り上がった。まだ余韻が残る大会を振り返る。(運動部・緒方庸介)
清峰の投手陣はエース左腕古賀、2年生の本格派右腕今村を軸に安定していた。準決勝は今村、決勝は古賀が完投。今村は準決勝で140キロ超の直球と切れのあるスライダーがさえた。打線は主軸の富永、林を中心に切れ目がなかった。好機に畳み掛ける集中力、鍛え抜かれた下半身から生まれる鋭い打球も目をひいた。
戦後初の決勝進出を果たした鎮西学院は、エース宮田の粘投と、持ち前の打撃力がかみ合った。宮田は全5試合に先発して防御率1・84。打率6割、10打点を挙げた庄崎を中心とした打線は長崎南山、瓊浦、長崎商などの投手陣を次々と打ち崩した。
波佐見はノーシードから唯一4強入り。しっかりと夏にチームを仕上げてシード2校を破った。投手も務めた4番本山らを軸に、まとまりのあるチームだった。宮原、初手、野口、海端ら主力の2年生が多く残る来季は優勝争いの主役となる可能性が高い。
7年ぶりの準決勝に進んだ長崎商は接戦をものにする勝負強さが光った。エース岡部は海星との準々決勝で1失点完投。死球を恐れずに内角を攻め続けた。2年生の栗田も十分な球威を持つ好投手だった。
北松西の離島勢6年ぶりとなる8強入りは、遠征面などでハンディを背負う離島勢に勇気を与えた。メンバーは全員小値賀中出身。投打に活躍したエース坂井を中心に、抜群のチームワークで快進撃を続けた。来季以降も、北松西に続くチームが現れることが期待される。
今後の成長が期待される選手も多かった。長崎南山のエース松村、長崎日大の主砲曲渕、佐世保実打線の主軸として活躍した森田、瀧山、増田らは高い実力を備えていた。1、2年生にも本塁打を放った長崎日大の高尾ら好選手がいた。
今大会全60試合の総四死球は501(1試合平均8・4)。昨年の609から大幅に減少した。中でも決勝進出した清峰の与四死球は7、鎮西学院は11。投手の制球力がいかに大切かを教えてくれた。
一発勝負のトーナメントを勝ち上がる条件は、やはり投手を中心にした守備力。冬場にどれだけ走り込んできたかが、夏に結果となって表れる。花を咲かせるためには、地道な努力が必要だということを再確認して、これからの練習に励んでもらいたい。
2008年7月22日長崎新聞掲載
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