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城知哲の北京日記
 
著作権って何?コピー大国健在
 今もはびこる「偽キャラ」

写真
石景山遊楽園内にあるシンデレラ城?=北京市
 先日、北京市郊外にある国営遊園地「石景山遊楽園」を訪れた。昨年、ディズニーの人気キャラクターなどを模倣しているとして物議を醸した、あのテーマパークである。ミッキーマウス(園側は耳が大きい猫と主張)に会えるかな、と興味本位で足を踏み入れた。

 やはり、あった。そして、いた。ディズニーランドのシンボルでもあるシンデレラ城?が見えてくると、周囲の土産店、アトラクションなどに偽物が並んでいた。スポーツメーカー「MIZINO」、マクドナルドとケンタッキーを合体させたような「マクタッキー」、耳があるドラえもん、ひげが多いキティちゃん…。著作権などは無関係である。

 時間の都合上、大耳猫や貧相なドラえもんなどの偽キャラクターが園内を練り歩くパレードは目撃できなかった。従業員に聞いてみると「前日はあったが、きょうは分からない」という奇妙な答え。おおらかと言えばいいのだろうか…。

 また、北京市内には「UBC上島珈琲」という看板の店も多数存在する。「UBC?UCCと関係あるの?」。だが、こちらの店員も「知らない、関係ない」の一点張り。その堂々とした態度は、本家はこっちじゃないのか、と思わせる迫力があった。コピー大国は健在だった。

 石景山遊楽園の敷地面積は約34万平方メートル。100近いアトラクションがあり、乗り物の数は中国大陸部で最多だという。確かに面白そうなものが多く、子どもらにとっては十分な遊び場である。「ディズニーは遠すぎる。石景山遊楽園にいらっしゃい」。こんなキャッチフレーズを掲げて、他国のまねをする必要性はないように思えた。

 北京五輪は斬新なデザインの国家体育場(愛称・鳥の巣)をはじめ、学生ボランティアによる運営補助など、あらゆる分野に独自性を打ち出したものが多い。全力で国家をアピールしようとする姿勢と、相変わらずはびこる著作権侵害とのギャップ。偽キャラクターの隣で風になびく五輪PRの旗が、どこかむなしく見えた。(本社運動部次長)

2008年8月22日長崎新聞掲載



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