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がんばれ県勢!! 北京五輪

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城知哲の北京日記
 
新しくできた街
 見届けたい「一つの世界」

 バスの車窓から見る光景は、1年前のそれとはまったく違っていた。美しく、整然とした街並み、行き交う車や自転車の少なさ…。五輪開幕直前の北京市は、まさに“新しくできた街”という印象を与えてくれた。

 約1年前、共同通信加盟社訪中団の一員として北京を訪れた。当時はメーン会場となる国家体育場(愛称鳥の巣)をはじめ、競技場や道路、高層ビルなどの建設ラッシュ。地下鉄などのインフラ整備も急ピッチで進み、どこに行っても“工事中”だった。周知の通り、大気汚染も気になって仕方がなかった。

 そのときのガイドが「今はこうだが、北京は生まれ変わる」と話してくれた。「そう簡単にはいかないだろう。開幕までに間に合うのかな」。率直な感想だったが、今、目の前には、その通りの光景が広がっていた。

 五輪一色の街。ちり一つないと表現してもいいほどだ。大気汚染はやや気になるが、1年前ほどではない。新しく、美しすぎる街並み。別の言い方をすれば、何か巨大なテーマパークのような感じさえ受けた。

写真
開会式が行われる開幕直前の鳥の巣
 市民のマナーも変わっていた。まだ、夜の繁華街などを歩いていないので、言い切ることはできないが、バス、地下鉄に乗るために整然と並ぶ市民、レストランなどでの接客態度。以前の中国にはなかった姿が、ここに存在している。

 1988年ソウル五輪以来となる国威発揚型の五輪である。大国が威信をかけ、全力を注ぎ込んできた成果というべきだろう。1年前の建設ラッシュも驚いたが、今回は、その変ぼうぶりに驚かされた。

 きょう8日、国家体育場で開会式が行われる。3月のチベット自治区暴動を機に起こった中国人権批判から、各地での聖火リレー妨害、四川大地震、雲南省昆明市のバス連続爆破事件…。貧富の格差を含め、すべてを解決できたとは言い難い。ただ、ここにたどりついたことについては、まずは敬意を表したい。

 そして、長崎原爆の日の前日、「One World One Dream(一つの世界 一つの夢)」をスローガンに幕を開ける大会の行方を、しっかりと見届けたいと思っている。

 平和を祈りながら。(本社運動部次長)

2008年8月8日長崎新聞掲載



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