がんばれ県勢!! 北京五輪トップ > 関連記事
第10日/「現実に戻った」課題見えた内村 床運動で5位
【北京=本社運動部・城知哲】空中姿勢の美しさは群を抜いていた。だが、2回目のシリーズで技が一つ抜けるなど「失敗があった」。諫早市出身の内村航平(日体大)が臨んだ今大会最終演技、種目別床運動は、ミスが響いて5位に終わった。
この日は「着地を全部止める」を目標に演技に入った。最初のシリーズは、持ち味の鋭いひねりを披露して着地もピタリ。だが、次のシリーズは「着地が止まりづらいところだったので、ちょっと考えすぎた。力が入ってしまった」。最後は伸身の3回ひねりを決めるなど意地を見せたが、得点は伸びなかった。
演技後、今大会を振り返って言った。「団体の銀は良かった、個人総合の銀はびっくりした、でも、きょうの床で現実に戻った感じがする」。初めての五輪は、ヒーローの称号と同時に、課題も与えてくれた。
今大会、内村の活躍は目覚ましかった。最後にミスは出たが、団体予選から個人総合まで、前回アテネ五輪から日本をけん引してきた冨田洋之(セントラルスポーツ)の上をいった。これまで、ユニバーシアードなどを制した時でさえも「これは本当の勝ちじゃない。冨田さんを抜いたときが初めて僕が勝ったとき」と両親に言い続けてきた19歳。体操ニッポンの世代交代の風が、ここ北京の地で静かに吹いた。
同時に、エースのバトンを託された若者の、さらなる高みを目指した闘いが始まった。その頂は「団体、個人総合で金を目指したい」と宣言した4年後のロンドンにある。
2008年8月18日長崎新聞掲載
|