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第9日/森岡(諫早出身)入賞逃す 男子20キロ競歩

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自らが理想とする「美しいフォーム」で先頭集団を追う森岡=五輪公園
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【北京=本社運動部・城知哲】「速く、美しく」。陸上男子20キロ競歩に臨んだ諫早市出身の森岡紘一朗(富士通)は、自らの追い求めてきたフォームで北京の大地を駆け抜けた。しかし、結果は1時間21分57秒で16位。目標の「日本人初となる8位以内入賞」はならなかった。フォームの美しさは誰にも負けてはいなかったが、世界の速さは想像を超えていた。
スタート時の気温は26度。厳しい日差しが照り付ける中、過酷なレースが予想された。森岡自身も「1時間23分ぐらいが入賞ライン」と踏んでスタートしたが、先頭集団は序盤からハイペースで進んだ。
「先頭についていくこと。それが入賞の条件」。自分に言い聞かせながら、13キロ付近までは先頭集団の後方で粘った。だが、世界のトップは、ここからペースアップ。「力不足だった。あそこを我慢できる力がなかった」。この時点で入賞争いから脱落した。
それでも、持ち前の「美しさ」は貫き通した。高校3年の夏以来、一度も失格宣告を受けたことがない理想のフォームは、最後まで崩れなかった。184センチの長身から繰り出される一歩一歩は、力強くもあり、優しくもあった。
初めての五輪の舞台は、世界との差を再確認する場にもなった。「夢の舞台に立てたといううれしさはあったが、まだすべての面で劣っていることも分かった」。ゴール後、すぐに思った。「また、この舞台に立ちたい」。もちろん、そのときは、今回足りなかった「速さ」を備えてくる。
2008年8月17日長崎新聞掲載
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